にゃんこはうすに支援の手を

2011年9月3日

3・11から間もなく半年が経とうとしています。
復興への歩みはもどかしくなるほど遅く、見通しの立たないままに不慣れな土地で不自由な生活を送っておられる被災者の皆様の思いはいかばかりかと、切なくなります。
原発事故については更に状況は酷く、この期に及んで漸く開示される情報に、ただただ唖然とするばかりです。
避難地域には今でも置き去りになった動物たちが、やせ細った体で助けを待っています。

被災動物に支援の手が伸びなかったわけでは決してありません。
震災から僅か3日後の3月14日には、日本獣医師会、日本動物福祉協会、日本動物愛護協会、および日本愛玩動物協会の4法人による緊急災害時動物救援本部が立ち上がり、被災動物のレスキュー活動が開始されています。多くの民間のボランティア団体や個人のボランティアの方も救援本部や行政、ボランティア同士の恊働で、保護活動を続けておられ
ます。

原発事故という特殊事情のあった福島においては、警戒区域への立ち入りに時間がかかったものの、第一シェルター(満杯)に加え、第二シェルターも間もなく完成、第三シェルターの建設も予定されています。

救援本部には、全国から支援物資や義援金が寄せられ、フードについては、必要量が確保され、募集が中断されていることをのHPで知ったときには、緊張がほぐれる思いでした。

ところが、先日、南相馬市出身の方と出会い、避難地域の現状は、私の認識とはほど遠いことを知らされました。その方は、南相馬と東京をピストンしながら、支援を必要とする方と支援の意志を持つ方とのパイプ役を務めているとのこと。そして教えていただいたブログが以下のアドレスです。

http://blog.livedoor.jp/ariko602/

ブログの主、ありこさんは、ボランティアの応援や義援金、支援物資を募りながら救援本部のシェルターに収容しきれない避難区域の猫たちのために、シェルター『にゃんこはうす』作り上げ、レスキューを続けています。
ありこさんは、福井県で、家のない猫たちの保護と里親探しを続けてこられた方ですが、TVで流れ続けた今回の被災地の映像に、居ても立ってもいられず現地入りし、『にゃんこはうす』の誕生に繋がっていきました。3・11以降の足取りはブログを遡ってご覧ください。

前置きが長くなりましたが、現在保護される猫たちは極限状態に近く、例外なく動物病院に入院になるとのことです。支援物資、義援金はまだまだ必要です。皆様、是非ご協力、お願いいたします。

支援物資としては、

【猫用品】
*2段ケージ(保護数を増やすために必要です)
*にゃんとも清潔猫トイレ本体、専用木のチップ
*猫用砂(紙以外の軽めの物)
*ゲージに入るサイズの猫トイレ
*猫ベット
*古バスタオル、タオル、タオルケット、カバー布(ゲージに かける)
*フリース
*キャットタワー(お古でも大丈夫です)
*ブラシ、ペット用シャンプータオル、ウエットティシュ(人 間の赤ちゃん用)
*猫のご飯、おやつ(焼き鰹、焼きささみが大好きです)
*バイオウィル等の消毒薬
*フロントラインプラス

【備品】(お古で十分です)
*充電式の掃除機、ハンディタイプの掃除機、
*棚、カラーボックス、
*イスやテーブル、机など
*ガイガーカウンター(線量計)
*寝具、簡易ベット、パーティション


を募っています。
送付先は、nyankohouse2011@yahoo.co.jp にお問い合わせください。お問い合わせの際に、特に必要な物は何かをお聞きいただければ、よりニーズに合った支援ができると思います。

義援金は医療費やにゃんこはうすの維持費に当てられます。
送金先は以下の通りです。

ゆうちょ銀行 記号12220 番号30429911
       口座名義 にゃんこはうす
ネットや銀行からは 店名228 店番228
          口座番号3042991
          名義 にゃんこはうす

避難区域や被災地の動物たちの保護活動は長期戦になります。
皆様、どうぞ長きにわたるご支援をお願いいたします。



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