家の中の安全チェック

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家の中の安全チェック

火・熱

交通事故や病気の感染など危険がいっぱいの屋外に比べれば、家の中は安全ではありますが、それでも思い掛けない事故がいくらでも起こります。また、猫のごく普通の動作で、お家や家具がとんでもない状態になることもあります。ここでは、そんな事故を未然に防ぐチェック・ポイントをまとめてみます。

【火・熱】
<ストーブ>

最近はエアコンや温風ヒーターが主流となり、触れると火傷をするようなストーブは少なくなってきました。Neco家では、以前、上にやかんをのせられるような古いタイプの石油ストーブを使っていました。ある日、たまたまやかんが乗っていない時、猫がそのストーブの上に飛び乗ってしまい、前足の肉球を火傷してしまったことがありました。
触れると火傷をするタイプのストーブは、金網で囲うなど、安全対策が必要です。

逆に、留守中に猫がストーブをつけてしまう危険もあります。温風ヒーターの場合、押しボタンで点火するようになっていますね。Neco家の猫たちは、温風ヒーターの上に飛び乗ってはボタンを押して、ストーブをつけたり消したり、温度を上げたり下げたり、それは大変です。日頃からチャイルド・ロックをオンにして、使わない時や外出の際は、コンセントを抜くようにしましょう。

<ガスコンロ>
キッチンのガスコンロも要注意。Neco家のトンちゃんやニセドなど、調理台に飛び乗って、大事なひげをちりちりに焦がしたことがあります。
日頃から調理台、ガス台に乗らないよう、しつけることが第一ですが、火のついたガス台からできる限り離れないようにしたいものです。また、火を消した後も、十分にコンロが冷えるまでは冷たいお鍋などをのせておきましょう。熱した油も危険です。調理が済んだら素早く処理してしまいましょう。

<アイロン>
人のお邪魔をするのが大好きな猫は、右に左に動くアイロンに興味津々。アイロン台の上に登ってきて、アイロン掛けどころではないでしょう。ですから、アイロン掛けは猫のいないお部屋で、という方がほとんどだと思います。問題は、使い終わった後のアイロン。
アイロンを冷ます時も猫が触ることのないように気をつけてください。

<線香・ローソク>
神棚やご仏壇のお線香やローソクにも気をつけましょう。やんちゃ揃いのNeco家では、火のついたお線香やローソクを倒したという事故こそ未だにないものの、ご仏壇の花瓶をひっくり返すことは日常茶飯事。ですから、お線香やローソクも、いつ倒れてもおかしくないのです。
お参りが終わったら、お線香は逆さにお線香立てにさし、ローソクの火は消しておきましょう。

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【水】
<トイレ>
猫たちは、普段はドアが閉まっていて、時折人間が入ってはすぐにドアを閉め、ジャーという水の流れる音とともに再び人間が姿を現す不思議な場所、トイレに興味津々です。neco家の猫たちも、人間と一緒にトイレに滑り込んできたりします。さて、皆さんは、洋式トイレの蓋は必ず閉めていますか?neco家では、蓋を閉める習慣がなく、お陰で大変な思いを何度したことか。トイレに落ちて、猫が溺れた?確かにそんな危険もあるかもしれませんが、実はトイレ周辺がプールと化したのです。トイレのドアは閉めて出掛けたのですが、ドア開けの専門家がしっかりドアを開け、誰かが侵入。ウォシュレットのボタンを踏んでくれた結果、お湯がタンク一杯分勢い良く放出され、周り中が水浸し。猫たちはそれを楽しんだのか、恐怖におののいたのかは、知る由もありません。皆さん、トイレの蓋を閉める習慣をつけましょう。

<お風呂>
お湯を張ったお風呂の蓋の上は、オンドルのような心地良さです。冬場、猫たちは好んでお風呂の蓋の上で昼寝をします。その楽しみは残しておいてあげたいとは思うものの、万一蓋がずれて湯舟の中に落ちてしまう危険を考えると、
お風呂へは入れないようにしておくことが大切です。また、日頃、湯舟を空にしておくお宅では、猫たちが空の湯舟の中に入って遊んでいるかもしれませんね。湯舟はいつも空、と思い込んでいる猫たちは、お湯の入った湯舟に飛び込み、思い掛けない事故に繋がるというケースも少なくないようです。
さらに、猫たちはお風呂の床や湯舟の縁などに残っている水を舐めるのが大好きです。お風呂の床に石鹸水が残っていても、それをペロペロ舐めてしまいます。
お風呂から出る時は、床や桶、椅子などに付いた石鹸分をきれいに洗い流してください。その上で、ドアをきちんと閉めることを習慣にしましょう。

<洗面所、キッチン>
いつもきれいなお水の入った器を用意しておいても、なぜかキッチンや洗面所のシンクを舐める猫たち。動物はその本能で、体に害のあるものは口にしないだろう、と思うのは危険です。ある自動車修理工場の方が、自動車オイルの浮いた水を猫たちが平気で飲んでは具合を悪くしている、とこぼしていました。キッチンや洗面所は清潔なところではありますが、その実、洗剤や漂白剤など、薬品の危険の多いところでもあります。洗い物が終わったら、
スポンジはきれいに洗って固く絞り、洗い桶やシンクはきれいに洗い流してください。また、食器やふきんなどを漂白する時は、猫がその水を飲まないように漂白剤の入った桶にまな板などで蓋をしてください。溜まった水や付いている水滴は猫が舐めるもの、と心得て、細心の注意を払うことです。これも習慣になってしまえば、何でもありません。neco家では、お風呂、トイレ、洗面所、キッチンなど、至るところに、『石鹸水は残っていませんか?』『ドアはきっちり閉まっていますか?』などと書いた貼り紙を貼っています。家族全員が気をつけて、はじめて事故は防げるからです。

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(つづく)