外猫家族に異常あり その4(H18.12.12)

この日から、10日。朝4匹が揃うことはなかった。必ずいるのは、タマサとおチビ。ホワイトソックスは、まず姿を見せなかった。
それでも、欠席人数分のお皿を台車の下に置いておけば、きれいになくなるようになったから、心配もせずにいた。

そして、期待もせぬまま迎えた今朝、久しぶりに以前のような光景が私を待っていてくれた。

4匹のお出迎え。嬉しいものだ。おチビのことは心配もしなかった。居るか来るかのどちらかだから。おチビは居た。台車の下だった。

準備するお皿は、5つ。最年長のホワイトソックスの前のお皿から順にフードを入れていく。おチビはもちろん最後。先輩4匹の食べっぷりは、通常通りとはいかないが、それでも、お皿の前に居る時間は多少長くなった。それと反比例するように、一方のおチビが、一向に食べようとしない。あれほど執着していた缶詰を入れても、台車の下でお皿を前にきちんと座っているだけだ。
「ズレちゃんが、チビさんのことを手でぶってたよ」
管理人さんの言葉を思い出した。
おチビさんのあまりの厚かましさに、ズレータが教育的指導をした、ということだろうか。一時の飢餓状態からも解放され、余裕もでてきたところでの教育的指導。タイミングも抜群で、効果覿面だったのかもしれない。

厚かましいおチビ……そうだ、おチビの名前はあっちゃんに決まりだ!

4匹がそこそこ食べ終え、身繕いに入ったのを合図に、あっちゃんは、静かに自分のご飯を食べ始めた。この調子なら、案外4匹に受入れてもらえるかもしれない。