おばあちゃんがいないよ〜ん (H14.8.18)

おばあちゃんが孫のゆうちゃんを連れて(連れられて?)長野へ旅行に出かけた。今迄はNeco夫婦とおばあちゃんが一緒に出かけ、大学生のゆうちゃんが留守番+猫番というパターンだったが、今回は異例のパターン。ゆうちゃんが猫番している時は、日中も家にいることが多いのだが、今回はNeco夫婦が仕事に出かけてしまうと、甘える相手が一人もいない。超内弁慶の猫たちには、結構きつかった模様だが、Necoもきつかった。13匹の食事とトイレと薬の世話は、一人だと結構な時間が取られてしまう。特に大変なのが『キャラリン』と『隣の宮沢さん』。

『キャラリン』は2、3日姿を見せなかった間に口の中が悪化して、ほとんど食事が取れない状態になっていた。飲むかどうかわからないミルクに痛み止めの薬を入れ、ペースト状の猫缶に抗生物質を混ぜ、差し出す。強い薬入りの食事はそのままに置いておくことはできない。『クロちゃん』が食べてしまわないように捨てなくてはならないから、『キャラリン』の様子をしばらく観察することになる。それでも、ほんの一口飲んだミルクの薬が効いたのか、おばあちゃんが出かけて2日目には元の食欲を取り戻した。こうなると、今度はもっともっとのおねだりに付き合うことになる。手付かずのお皿を下げることを思えば、おねだりは歓迎すべきことではあるが、いつまでも使い続けることのできない薬を思うと気が重くなる。

『隣の宮沢さん』は、相変わらずマイペースで『らーちゃん』にワン・オン・ワンのディフェンスを仕掛けているが、食事は人手を借りないと食べられない。自分のお皿の前に座り、Necoとお皿をかわるがわる見ては『食べさせて』と訴えるのだが、いざ食べさせてあげると真面目に食べない。よそ見ばかりで、一向にご飯が減らない。しびれを切らして「一人で食べてなさい」と席を立ち、洗濯物などして戻ってみると、お皿のご飯は真っ平になってそのまま残っている。なめてもなめても口の中に入らないのだ。それが悲しかったのか、改めてスプーンを口元に運ぶと、ようやく真面目に食べる。食事の後は2種類の目薬。これが5分置きに入れなければならないから、うっかりすると2つ目の薬を忘れてしまう。

やれやれと階下に戻ると、1階の猫たちが空になったご飯皿に列になって顔を突っ込んでいる。

こんな朝を終えて、そそくさ仕事に出かけるが、さすがにいつも通りに9時帰宅というわけにはいかない。夕方で仕事を切り上げて、これまたそそくさと家路を急ぐ。

夕食の買い物をして、戻ってみると、やんちゃな1階猫たちは暴れているどころか、しんと静まり返り、いたずらや遊びの形跡すらない。おばあちゃんが出かけて3日目には、顔付きまで変わってきた。ゆうちゃんのことが大好きな『本家宮沢さん』など、寄り目になりっぱなしで、いつものおしゃべりもしなければ、撫でてやっても喉をならすこともない。お気に入りのジャンボ猫じゃらしにも見向きもしない。『ニセド』はどこにいるのか、なりを潜めたままだ。障子も破かなければ、夜中に大騒ぎすることもない。おばあちゃん子の『ゴンちゃん』は眠ってはご飯を食べ、食べては眠るの繰り返し。お茶目な『トンちゃん』は、見たこともないような生真面目な顔をして、外の物音に耳をそばだてている。Neco子の『ぬーちゃん』だけはかろうじて平常心を保っているようだが、Necoの行く先々に犬のようについて回る。

日中、人と一緒にいる時間の少ない2階組はいつもと変わらない様子だが、隙あらば脱走を企てているエリちゃんの顔つきが険しくなったと思ったら、途端にベランダから屋根づたいに脱走を敢行。夜の暗闇を目をこらして探すこと2時間、やっとご用となった。

13匹の夜のご飯と薬とトイレ掃除をして、ほっと夕食にありつけるのが9時。

おばあちゃんとゆうちゃんが釜飯をお土産に帰ってきた。『宮沢さん』のおしゃべりも、『ニセド』の夜泣きも、『トンちゃん』のいたずら探しも、『ゴンちゃん』の「おばあちゃん、だっこ〜」も復活した。だが一番ほっとしたのはNecoだったかもしれない。