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ルドルフと
イッパイアッテナ

1987年5月23日 第1刷発行
2003年6月6日 第39刷
作:斉藤 洋
絵:杉浦 範茂
発行所:株式会社講談社
定価:1300円(税別)
ISBN4-06-133505-7 C8093

ルドルフは、真っ黒な子猫。小学生のリエちゃんの家で暮らしています。ある日、ルドルフは、魚屋の店先からシシャモを失敬しました。これを見つけた魚屋の主人は、どこまでもどこまでもルドルフを追いかけます。ルドルフは、とっさに幌つきトラックの荷台に飛び乗りますが、その瞬間、魚屋の主人が手にしていたモップが頭に当たり、気を失ってしまいます。気がついたときには、トラックは高速道路をひた走っていました。連れてこられた所は、今まで住んでいた小さな町とは全く違う大都会、東京。ここで、一匹の強そうな猫、イッパイアッテナと出会います。思いも寄らず、遠くに来てしまい、ノラねこ生活となったルドルフは、イッパイアッテナに助けられながら、東京で暮らしていくのですが…

この本を3分の1ほど読み進めてから読み終えるまで、唸りどおしだった。
イッパイアッテナは、最良の親であり、教師であり、友なのだ。
子供が社会人になろうとしている今、necoは自分の子育てを振り返り、反省しきりなのだが、この本にもっと早く巡り会っていたら、もう少しまともな子育てができたのではないかと、残念でならない。子育て、などと力まなくても、この一冊を子供にプレゼントするだけでも良かったのに…。
本書が、講談社児童文学新人賞受賞作品だったのも、39刷と版を重ねているのも、当然のことだろう。
さあ、続編を読もう!!!

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