★★★★★

猫のいる日々

1994年11月15日 初刷
2000年4月30日 4刷
著者:大佛次郎
発行所:株式会社徳間書店
定価:552円(税別)
ISBN4-19-890214-3

「─来世というものがあるかどうか、僕未だにこれを知らない。仮にもそれがあるならば、そこにも此の地球のように猫がいてくれなくては困ると思うのである。いないとわかったら、僕の遺言のうち一番重要なくだりは、厳密に自分の著作を排斥して、好むところの本と猫とを、僕の棺に入れるように要求するに違いない。」
この一節が著者にとっての猫のなんたるかを端的に表現している。生涯に飼った猫は500匹を超え、常時、住み込みと通い、そこにお客も加わって十数匹と暮らしてきた著者が残した猫にまつわる随筆は、60篇にのぼる。その中から58篇の随筆と1篇の短編小説、4篇の童話を収めたのが本書である。

無駄のない凝縮された表現、あふれる教養、そして猫に寄せる細やかな気配り… 猫の存在ゆえにおだやかに流れる時を、著者とともに満喫できる一冊である。

HOME > 猫本 > 猫のいる日々