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200１年6月30日 第一刷発行 |
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ある日、おかゆを作っていたおばあさんは、おつかいを思い出し、猫におかゆの番を頼んで出かけて行きます。猫は、こっそりおかゆをおつまみ。そのおいしいこと。ついに全部平らげ、鍋まで食べてしまします。猫のお腹は真ん丸に。家に帰ったおばあさんが、どうしたのかと尋ねると、おかゆと鍋を食べたと言い、「おまえも食ってやる」とおばあさんを飲み込みます。こうして猫のお腹はまた一回り大きくなり…。 猫は出会う人や動物たちを次々に飲み込んでいくのですが… デンマークの民話を絵本にした一冊。「赤ずきん」といい、この「ふとっちょねこ」といい、民話や童話は人を食ってしまったり、結構残酷。でも、本書の最後のページには思わず笑みがこぼれます。 人気漫画家として活躍したジャック・ケントの淡い色合いの愉快な絵が、お話に軽やかなリズムを与えています。猫のお腹が大きくなるたびに腹の皮がのびる音が聞こえてきそう… |
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