プール・ポッタリー 猫のプレート1

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この2枚のプレートは、イギリス、ドーセットにあるキングストン・レーシー・ハウス内、サーバント・ホールに掛けられている猫のプレートのレプリカだ。オリジナルは1888年頃ハンド・ペイントで作られたもので、6枚セットになっている。キングストン・レーシー・ハウスはナショナル・トラスト所有の建物で、同社の依頼により、1990年、プール社がレプリカを制作した。レプリカと言えども、もう市販されていない。
最初にこの10インチのプレートを見たのは、イギリスのオークション。白地にコバルトブルーの単色で描かれた猫がどれも魅力的で、早速ビッドした。だが、相場を知らないために、一枚もゲットできずに終わった。以来、ずっと探し続けたが、もともと数が少ないためか、なかなかオークションに掛からず、半ば諦めていた。ところが、ようやく6枚がセットでオークションに登場。6枚全てを落札するつもりで、思い切ったビッドをしたのだが、手に入ったのは結局この2枚だけ。今回も時差に泣く結果となった。
同じ人の出品ならば、6枚が同じ程度の品質であることが期待できるが、出品者が異なるとそうはいかない。それでも、いずれ6枚を揃えるつもりだ。
陶器自体は、ことさら高品質というわけではないが、この2枚のプレートは、数ある猫モノの中でも異彩を放っている。コバルトブルーの色のためか、描かれた猫のモチーフのためか、あるいは構図のためか……心を鷲掴みされたようなインパクトを持つプレートだ。

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