あべ夏子氏作

あべさんと言えば、『おっぱい猫』と『変わり猫』。それでも最初にゲットしたあべさんの作品は『お寿司猫』で、続いて『ブルーキャット』と、『おっぱい猫』には縁がなかった。『おっぱい猫』のフォルムに抵抗があったわけではなく、あべさんがそこに込めようとした人間の業のようなものに、後ずさりしてしまったのかも知れない。高円寺のアート・フェスタでこの大きな『ひまわり娘』に出会った時、これまで漠然と抱いていた、わだかまりのようなものが吹っ飛んでしまった。豊かなおっぱいとお尻は『おっぱい猫』そのものだが、底抜けに明るい!!世のしがらみを大きなお尻とおっぱいで笑い飛ばしているようで、思わず微笑んでしまう。要所要所に配されたひまわりとの相性も絶妙。本物の毛皮を使わず、フェイクファーを使っているのも嬉しい。ひまわり娘を眺めていると、不景気のどん底のような世の中も明るく見えてくる。

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